"花とアリス殺人事件" 2015年 / 日本
岩井俊二監督の実写映画"花とアリス"の前日譚となるアニメーション映画。引っ越してきていきなりいじめられるアリス。隣に住む、ひきこもりの花の二人が出会うまでの話。花がひきこもりになる理由、アリスがいじめられる理由が実は絡み合っていて面白い話。花とアリスの声が、実写映画時の女優(蒼井優と鈴木杏)と同じで、前作を知ってる身としてはアリやなあ。やっぱ岩井俊二の青春ドラマはおもしろいなあ。
"夢と狂気の王国" 2013年 / 日本
スタジオジブリを追いかけるドキュメンタリー。基本的に宮崎駿、次に鈴木敏夫、ちょこっと高畑勲って感じ。作り手はやっぱり哲学と言うか信念を持って、いろいろ試行錯誤して作品を作り出すねんなあ、っていう感じの映画。3人はもう良い歳やし、べったりってわけではないんやけど、やっぱり信頼しあっていて、歴史を感じる。
正直、スタジオジブリの作品はついていけへん事が多くなってきたけど、映画を作っている3人と関係者が純粋に羨ましくなった。
"The Imitation Game" 2014年 / イギリス、アメリカ
邦題は"イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密"。天才数学者アラン・チューリングがドイツ軍の暗号"エニグマ"を解いた史実に基づいたお話。彼は天才で人付き合いが下手で同性愛者。そのため、いろいろ誤解されたり、問題に巻き込まれたりする。暗号解読は極秘任務のため、作業中も解読後も長い間、表に出てくることはなかった。当時は同性愛者は罪であり、彼は逮捕され自殺、という悲しい人生を送る。いろいろ考えさせられる良い映画やった。
"The Monuments Men" 2014年 / アメリカ
邦題は"ミケランジェロ・プロジェクト"。第二次世界大戦中、ドイツ軍に奪われたヨーロッパ各地の美術品を取り返すためにがんばった、アメリカの芸術家たちのお話。人間の命と美術品という難しい題材で、面白そうやったんやけど、なんかストーリーがダラダラ進んでいく感じで期待はずれやった。
"グラスホッパー" 2015年 / 日本
伊坂幸太郎の小説が原作。昔読んだけど映画観るまであんまりストーリーを覚えてなかった。
主人公の彼女が交通事故で亡くなる。交通事故の加害者は悪い組織にヤク中にさせられた人。主人公はその組織に近づこうとする。悪い組織は、これまで利用していた"自殺させ屋"が邪魔になり、"耳鳴りを止めるために人殺しを行う殺し屋"に"自殺させ屋"の殺人を依頼する。同時に悪い組織のボスの息子が"押し屋"に殺される。主人公はその時悪い組織に潜入しており、この"押し屋"を捕まえるように命令される。そんな感じで、いろんな殺し屋とか悪い組織が絡み合うサスペンス。おもしろかった。伊坂ワールド。
"Who Am I - Kein System ist sicher" 2015年 / ドイツ
邦題は"ピエロがお前を嘲笑う"。 天才ハッカーが仲間たちとハッカーの世界で上り詰めようとする話。名声を得るため悪さがどんどんエスカレートする。ついには政府の機関のハッキングにまで及ぶ。仲間たちとちょっとしたいざこざがあり、主人公は独断で計画外のデータを盗み出す。そこから足がついて仲間が殺されてしまい・・・。主人公は逃げ切れるのか?って感じのサスペンス。主人公が自供する形で物語は進むが、主人公が精神病的な感じもあって、何が本当かよくわからない。どんでん返し系映画。これも面白かった。
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