SNSってなんか怖い(おじさん的発想)

"何者" / 朝井リョウ(2012年)
5人の若者を中心描く、青春小説。サークルやらを引退し、就活を始める時期。この5人は表向き(?)協力し合う。でも、協力し合ってるはずなのに、なんかギスギス、何か違和感。表向きの意思表示と隠してるそれぞれの意思。それと対にする形で存在するSNSのアカウント。いわゆるサブアカウントや裏アカウントと呼ばれるもの。現実の会話とSNSの投稿で進行していくお話。
「今の若者はスマホいじりながら友達とごはんを食べる。」とか言うけど、こういう事か、ってわかる。でも、おそらく、この作者はその行為をネガティブに伝えようとしてるわけじゃないような気がする、と言うか少なくとも自分はそう思った。だって、裏表があるのは今の若者だけじゃないし。ただ、SNSの登場でその裏表を"すぐに"、"いろんな方向へ"発信できるようになっただけ。
そういう意味では、暗い、ネガティブな話のようで、やっぱり青春小説なんやなあ、とか感じた。

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