共感できそうで、できない

"バイバイ、ブラックバード" / 伊坂幸太郎(2010年)
主人公は悪気なく5股をかけている男、星野。そして、これまた悪気なく問題を起こし、ある組織に<あるバス>に乗せられようとしている。<あるバス>は、どこに向かうのか詳細は不明だが、組織から送られてきた監視役の巨体の女性によると、とてつもなく大変なところで戻ってきたときには、正気の人間ではいられない場所に連れていかれるらしい。
星野は、<あるバス>に乗る前に、5股の女性それぞれに別れの挨拶をさせてほしいとお願いし、認められる。そこで、監視役の女性と、5人の女性に順番に別れ話をしていくお話。そして、<あるバス>に乗るお話。5人の女性は立場や性格が全然異なり、もちろん別れ話のリアクションも全然異なる。でも、どの女性も魅力的に描かれているし、監視役の女性も破天荒であるが、この作品に必要なキャラクターだと思う。
お話は面白かったけど、主人公が本当に悪気なく5股したりするところが、やっぱ共感できひんかった。

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