岩井俊二病

 "SWITCH Vol.38 No.2"が、岩井俊二監督特集と知り、読んでみた。
雑誌の半分くらいが、岩井俊二監督の特集で、監督自身へのインタビューから、これまでの作品にゆかりのある出演者、関係者のインタビューとかが満載で、めっちゃ面白かった。
なんか、マニアックなエピソードが聞けて、監督は本当に映画が好きなんだなあと感じてしまった。
てか、この雑誌を初めて知ったんやけど、ジャンルはなんなんやろう?

トータルで良い話

"聲の形" 2016年 / 日本
聴覚障がい者(西宮硝子)を中心としたアニメ映画。小学高時代に、転校してきた西宮を無邪気にいじめる石田将也が主人公。これがクラスで問題となり、犯人として石田が特定される。ただ、いっしょにいじめていた(と、石田が思っていた)友達たちは、手のひらを返し、石田だけが犯人とされ、それからは逆にいじめられる対象として、小学校、中学校を過ごし、人間不信となった高校時代が舞台。
西宮への罪滅ぼしや、新たな仲間の出現、裏切った友達との仲直りなど、重いテーマながら、最後は希望を見出せるストーリーで、おもしろかった。
主人公からは、深い思いはなくいじめをしてしまって、その分の罰を受け、人の痛みがわかる人に育ち、そういう意味では、更生する猶予を与える必要性を感じた。
高校で友達となる永束友宏は、本当に良いやつで、重いテーマにアクセントを与えてくれたと思う。
しかし、この作品で、すごく難しく、悲しい気持ちになったのは川井みきで、彼女は自分がいじめを行っていた自覚がなく、そのため、主人公たちにいじめてたと指摘されたとき、全力で(たぶん本気でそう思って)否定し、濡れ衣を着せようとされていると周りに訴える。この悪気なく、勘違いしているところが、どうしたらよいのかわからず、モヤモヤする。これは、映画"それでもボクはやってない"でも、似たような感想。

A new refrigerator

 冷蔵庫を買った。というか、冷蔵庫が壊れ、嫁が選び、嫁が買い、嫁が手配したので、ただ「入れ替わった」ぐらいしか認識がない。
そもそも冷蔵庫にあまり求める機能はなく、改めて個人的な要件を挙げると、

・缶ビールが1ダースぐらい冷やせるスペース
・アイス数本が冷やせる程度のスペースの冷凍庫
・製氷機能は”あった方がよいくらい”のレベル

ぐらいであり、改めて関心の低さを認識。自炊する気が全くないんよなあ。
なので、嫁ともめることもなく、嫁も聞いてくることもなく、無事、このイベントは終了。

神河町旅行(2020/8/21~22)

 両親と家族との夏旅行第2弾として、兵庫県神河町のグリーンエコー笠形へ。1日目は川遊び、バーベキュー。水回りがしっかりしているウッドハウスは、自分みたいなキャンプ初心者(というより苦手)には、助かるなあ。大浴場まであるし。
2日目は、両親と"奥猪篠の棚田"を観に行く。山に囲まれた街も良い眺めやなあ。

実は、30年ぐらい前に両親に連れてきてもらったことがあるらしい。ほとんど覚えてへんけど、野球場を借りた記憶はあるなあ。


(おまけ)行きしなの西宮名塩SAで食べた昼飯"カツめし"


映画の方がよいかも

 "少年たちは花火を横から見たかった" / 岩井俊二(2017年)
同名の映画は、同じ監督の"打ち上げ花火、 下から見るか?横から見るか?"を振り返るドキュメンタリー映画。これは、ドキュメンタリー映画ではなく、"打ち上げ花火、 下から見るか?横から見るか?"をアレンジした小説。しかも、今回読んだのは"角川つばさ文庫"のやつで、"角川文庫"のではない。
アレンジ元との大きな違いと感じるのは、"時間が巻き戻る"ことが無い点。元は、プールで主人公が敗れた場合→勝った場合とで説明するところを、敗れたパターンだけで、ストーリーを進めている。もう一つは、結構早めに主人公が引っ越すことを知ってしまう点。
まあ、どっちにしてもおもしろいんやけど、映画版かなあ。

UEFA CL 19/20 K.O. Stage Best8

 コロナによって中断していたチャンピオンズリーグが再開。Best16の2legは、いつの間にか終わっていて(Best8もいつの間にか終わってたけど)、ユーベがリヨンに敗れてしまっていた。ということで、残ってるのはバルサのみ。

Barça:2-8(負け、vs バイエルン)

惨敗。すがすがしい程の惨敗。リーガもライバルのレアルに優勝を奪われてるし、サイクルの終焉が近づいているんやろうか。

両方おもろい

"リリイ・シュシュのすべて" / 岩井俊二(2004年)
映画がおもしろかったので、原作も読み返す。小説は、殺人事件後から始まり、ネットの掲示板で犯人探しが行われる。匿名、なりすまし等々がある中で、"パスカル"が犯人を追い込み、とうとう犯人が特定される。ここまでが前半。後半は、犯人が同じく掲示板で、それまでの経緯を自白していく。学校生活、リリイ・シュシュの存在、ネット掲示板での出会いの偶然(運命?)が重なって、この事件が起きてしまったことがわかるお話。
映画だけでは気づけないようなことも、原作ではよく説明されていたりしてよいなあ。
映画とはところどころ違ってるけど、どっちも良いんやよなあ。

脇役もかっこよい

"スワロウテイル" 1996年 / 日本
岩井俊二監督熱が続き、これも鑑賞。架空の街"円都"(イェン・タウン)に暮らす出稼ぎ者"円盗"(イェン・タウン)の物語。
何回観てもやっぱ面白い。3人兄弟で、出稼ぎに来て、1人は交通事故で無くなり、残り2人はバラバラになってしまい、1人(グリコ)は娼婦を経て歌手になり、1人(リョウ・リャンキ)は円都で牛耳るマフィアのボスになるんやけど・・・。でも主人公は、グリコに引き取られたアゲハ。
何回観てもおもしろいなあ。
どのキャラクターも個性的で良い。
なんかランと阿片街の医者が印象に残った。

おじさん殺し

"ラストレター" 2020年 / 日本
岩井俊二作品の新作。"Love Letter"と雰囲気だけ似た、全然別の作品(笑)。
なんだろう説明が難しいけど、"Love Letter"を知ってると、すんなり設定が入ってくるし、青春時代の思い出にキュンキュンしてしまうお話。
広瀬すずがかわいいのは知ってたけど、森七菜がすごい良い感じでした。
そして、豊悦と中山美穂の登場にニヤッとしてしまう。
やっぱこの監督の作品が好きやなあと再認識した。

"リリイ・シュシュのすべて" 2001年 / 日本
ラストレターを観たせいで、他の岩井俊二監督作品が観たくなって、久々に鑑賞。こっちは、重い雰囲気の青春。でも、やっぱり面白い作品。
この作品の上映時は、大学生で映画館で観て、作品に圧倒されたなあ。そして、ネットで岩俊二監督のサイトをめっちゃチェックしてた気がする。
なんか今回は、津田が蓮見に「あんたが私を守ってよ」ってところが妙に印象に残った。

だいぶ久々で初めて

夏休みを利用して立里荒神社と高野山へ。5年ぶりくらいやろうか。そして、初めて雪のない時に来た。夏も良いなあ。

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